千四百回の夏を越えてきた瓦

千四百回の夏を越えてきた瓦

日曜から、お彼岸ですね。
「暑さ寒さも彼岸まで」て言いますけど、天気予報を見たら、週末もまだ三十一度、三十二度。
ほんまに彼岸で終わるんかいな、と思てます。

お彼岸はお寺参りの時期。私は職業柄、手を合わせたあと、つい屋根を見てしまいます。

なかでも驚くのが、奈良の元興寺(がんごうじ)。千四百年ほど前に焼かれた瓦が、いまも屋根で現役なんです。
飛鳥寺のために、百済から来た「瓦博士」の技で焼かれた瓦で、お寺が平城京へ移るときに一緒に運ばれてきたそうです。

葺き方も面白い。平たい瓦を並べて、継ぎ目に半円の瓦をかぶせる。
これ、古代ローマの屋根とよう似てるんですわ。ユーラシアの東と西で、昔の職人はおんなじ形にたどり着いてたんですね。

千四百回も夏を越えてきた瓦からしたら、今年の残暑もなんでもないんでしょう。けど、人間はそうはいきません。
寒暖差で体がびっくりする時期です。どうぞ、ご無理なさらんように。ほな。

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