雨漏り修理で一番多い失敗は、原因を特定しないまま「たぶんここだろう」で塞いでしまうことです。水は屋根や壁の内部を伝って移動するため、症状が出た場所の真上が浸入口とは限りません。この記事では、実際に行われる調査方法と、その選び方を解説します。
なぜ調査が必要なのか
雨漏りの水は、屋根材の裏、防水シートの上、野地板の隙間、梁の上などを伝って移動します。浸入口から数メートル離れた場所で室内に出てくることも珍しくありません。
そのため、天井のシミの真上を塞いでも水は別の経路で入り続けます。「直したはずなのにまた漏れる」の大半は、この原因特定の不足が理由です。
主な調査方法4つ
| 調査方法 | 内容と向いているケース |
|---|---|
| 目視調査 | 屋根・外壁・室内・小屋裏を実際に見て、劣化や水の跡を確認する基本の調査。まずはここから始めます |
| 散水調査 | 疑わしい箇所へ下から順に水をかけ、室内で再現するか確認する方法。原因の確定に最も確実で、雨漏りの調査では中心になります |
| 赤外線サーモグラフィ調査 | 表面温度の差から、内部に水が含まれている範囲を推定する方法。壁や広い面積の建物、足場を組まずに範囲を絞りたい場合に有効です |
| 発光液調査 | 着色した液体を流し、紫外線で光らせて経路を追う方法。複数の浸入口が疑われる複雑なケースで使われます |
どれか一つが万能というわけではなく、建物の形状と症状に合わせて組み合わせるのが実際のやり方です。散水調査は水をかける順番と時間の取り方に経験が要る作業で、ここが調査の腕の差になります。
調査から修理までの流れ
- ヒアリング — いつから、どんな天候のときに、どこに症状が出るか。ここで原因の候補がかなり絞れます
- 室内・小屋裏の確認 — 水の跡、断熱材の濡れ、木材の変色を確認します
- 屋根・外壁の目視調査 — 屋根材のズレ、板金の浮き、シーリングの切れ、防水層の劣化を撮影しながら確認します
- 必要に応じて散水調査など — 候補が複数ある場合に実施します
- 結果の報告 — 撮影した写真で「どこから、どう入っているか」をご説明します
- 修理方法のご提案と見積り — 部分補修で済むのか、屋根全体の対策が必要かをお伝えします
こんな業者は避ける
- 屋根に上がらずに原因を断定する — 見ずに分かることはありません
- 写真を見せない・見せられない — 撮影は調査の基本です
- いきなり「全面葺き替えが必要」と言う — 部分補修で済む可能性を検討したかどうかを確認してください
- 調査当日に契約を求める — 検討する時間をくれない相手は避けるべきです(訪問営業の手口も参考に)
- 再発時の対応を明言しない — 雨漏りは再発リスクのある工事です。直らなかった場合にどうするかを確認してください
調査を依頼する前の準備
次の情報があると、調査の精度が上がり時間も短くなります。
- 症状が出た日時と、そのときの天候(雨量・風向き)
- 症状の写真(濡れているときの写真が特に有効です)
- 過去の修理履歴(いつ、どこを、どの業者が)
- 建物の築年数と屋根材の種類(分かる範囲で構いません)
キヨスホームは現地調査・お見積り無料。大阪府内・関西圏は最短当日でお伺いします。他社で修理したが再発した、というご相談も承っています。
よくある質問
調査にはどのくらい時間がかかりますか?
目視調査は1時間前後が目安です。散水調査を行う場合は、水をかける箇所を順番に確認するため半日程度かかることがあります。
調査だけでも依頼できますか?
可能です。キヨスホームでは現地調査・お見積りを無料で行っています。
原因が分からないと言われたことがあります。
症状が雨量や風向きに左右される場合、条件がそろわないと再現しないことがあります。その場合は経過を追いながら候補を絞ります。あきらめる前にご相談ください。
散水調査で家が濡れませんか?
室内側で水の出方を確認するため、養生をしたうえで実施します。事前に手順をご説明します。